「イデコ」加入100万人 個人型確定拠出年金 公務員がけん引

「イデコ」加入100万人 個人型確定拠出年金 公務員がけん引

厚生労働省は28日、個人型の確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」の加入者が8月末時点で100万人を突破したと発表した。イデコは掛け金が所得控除の対象となるなど節税効果が高い。昨年の制度改正で公務員らも対象に加わり、増加ペースが一気に拡大した。将来の公的年金への懸念もあり、私的年金への関心が高まっている。
8月末のイデコの加入者は100万9766人。昨年1月から自営業者や企業年金のない企業の従業員らだけでなく、公務員や主婦も含めて原則20~60歳の全国民が加入できるようになった。対象拡大前の16年末の加入者は約30万人だったが、その後は公務員がけん引役となり、月数万人規模で増加が続いていた。
イデコは毎月決まった金額を積み立てて運用し、運用成果によって年金額が変わる仕組み。掛け金は全額が所得控除の対象で運用益も全額非課税となる。受取時も税制優遇がある。少子高齢化で公的年金の支給額は先細りが避けられない。一方、長寿化で老後に必要な資金は増えている。将来への不安がイデコの加入者増の背景にある。

お役に立てましたら、応援お願い致します!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。