英ポンド 下値探る展開か イングランド銀

英ポンド 下値探る展開か イングランド銀

今週の欧州市場では英国の通貨ポンドが下値を探る展開か。24日に就いたジョンソン新首相は欧州連合(EU)からの「合意なき離脱」を辞さない立場を鮮明にした。英イングランド銀行(中央銀行)は8月1日に金融政策を発表する。緩やかな利上げを続けるとしてきた従来の方針に変化の兆しがみられれば、ポンドをさらに下押しする材料となりそうだ。
ジョンソン氏は25日の英議会下院で「私の使命は10月31日に離脱を実現することだ」と強調した。EUが離脱案の修正を認めないなら「合意なき離脱が必要だ」とも言い切った。同日の電話協議ではユンケル欧州委員長は再交渉を拒む立場を伝えた。10月末の期日まで100日を切るなか、道のりの険しさを改めて意識させた。
市場ではイングランド銀の利上げ観測が日増しに後退している。英10年物国債利回りは0・6%台と、既に政策金利(0・75%)を下回る水準で取引されている。8月1日発表の金融政策は据え置きとの見方が大勢な一方、これまでの「緩やかかつ限定的な引き締めが適当」という方針に変化をうかがわせるかが大きな注目点だ。
英キャピタル・エコノミクスのポール・デールズ氏は「(金融緩和に前向きな)タカ派色を弱めるメッセージが出そうだ」とみる。イングランド銀は賃金上昇による物価高の基調を背景に、緩和方向にかじを切る米欧中銀とは一線を画してきた。引き締め姿勢が弱まれば、世界的な緩和ムードがより鮮明になる。26日に1ポンド=1・23ドル台後半と2017年4月以来の対ドル安値を付けたポンドは、下値を探る展開が見込まれる。
今週は30日に日銀の金融政策決定会合、31日に米連邦公開市場委員会(FOMC)と英国に先駆けて日米で金融政策の発表が続く。FOMCでは少なくとも0・25%の利下げが確実視されている。
主要企業の決算は米アップル、韓国サムスン電子などが予定される。緩和期待で世界の株式相場は堅調だが、経営者らがどのような景気認識を示すかが注目だ。31日には7月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表される。

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