これからの資産運用は「元本保証」より「投資」を選択すべき理由
長引く超低金利で、元本保証商品では資産運用が成り立たない時代になりました。100万円を1年間預けても缶コーヒーの値段並みの利息しか付かない金利水準では資産運用は難しいでしょう。そこで思い切って「元本保証」から「投資」へとシフトチェンジしてみてはいかがでしょうか。
そこで本稿では、過去の高金利時代と現在を比較し、投資の必要性と具体的な投資先をご紹介します。
銀行預金で資産運用する時代は終わった
超低金利に慣れた今では考えにくいことですが、銀行の定期預金金利が5%を超えていた時代がありました。東京証券取引所の調べによると、定期預金の過去最高金利は1991年の5.7%、同じく普通預金は1974年の3.0%となっています。
過去最高金利となっている時期は意外にも、定期預金はバブル崩壊後、そして普通預金は昭和49年のことでした。中高年の方なら「そういえば、普通預金でも通帳に1,000円近い利息が記帳されていたことがあったな」と思い出されるかもしれません。
古き良き時代といってしまえばそれまでですが、現在では定期預金でも0.01%程度の利息しか付きません。100万円を1年間運用してわずか100円(税引き前)の利息では家庭の金庫に入れているのとほとんど変わりません。タンス預金がふえているといわれるのも頷ける状況です。
もはや、銀行預金は決済機能の役割しかなく、資産運用に利用するのは難しいと言って差し支えないでしょう。
国債は少額の購入ではほとんど意味がない
一方、1年物国債の過去最高金利は1975年2月に付けた11.237%(財務省発表)です。100万円を1年間運用すると11万2,370円(税引き前)の利息が付いたことになります。リスクが高い金融商品を買う必要はなく、国債の運用だけで簡単に資産をふやせた時代でした。
ひるがえって今はどうでしょうか。2018年5月21日現在の個人向け国債3年物の金利は0.05%です。1年間の利息は100万円に対してわずか500円(税引き前)しか付きません。
機関投資家が100億円買うなら500万円の利息になるので無意味ではありませんが、個人が少額購入してもほとんど意味がない金利水準です。
今こそ投資を始める時代
上述した預金金利と国債金利を見ればわかるとおり、元本保証の商品ではもはや資産をふやすことは困難になり、今こそ投資を始める時代です。政府も国民への投資促進の目的でNISA(少額投資非課税制度)の普及に努めており、投資への環境は整っています。あとは投資したいと思える商品を見つけるだけです。
初めての投資はプロの運用に任せるのがおすすめ
とはいえ、これまで元本保証商品のみで運用してきた方が、やみくもに投資を始めるのは不安があるでしょう。個別株やFX(外国為替証拠金取引)へ投資するには自分で銘柄や通貨を選ばなければならず、リスクも大きくなります。そこで、初めての投資ではプロに運用を任せられる商品をおすすめします。
主な商品としては、「公社債投資信託」「株式投資信託」「REIT(不動産投資信託)」などがあります。いずれも、複数の株式や債券、不動産を組み合わせて運用するもので、分散投資となるため個別商品を単品で購入するより低いリスクでの運用が可能です。
それでも「株式投資信託」「REIT(不動産投資信託)」には値下がりリスクがあり、「公社債投資信託」は低金利下で運用利回りが低いという難点があります。それぞれ一長一短で、決め手を欠くのが現状です。
資産運用と投資を両立できる商品とは?
では、資産運用と投資の両方の性格を併せ持った商品はあるのでしょうか。元本を減らせない資産運用と余裕資金で行う投資とは資金を分けて考えるべきですが、もしリスクがほとんどなく、ある程度の収益が見込める、低リスク・ミドルリターンの商品があれば理想的な形といえます。
その理想形にもっとも近いのが「不動産投資型クラウドファンディング」です。TATERU社の「TATERU Funding」の例では、全出資額の30%を運用会社(劣後出資者)が出資するため、理論的には30%までの不動産価値低下なら投資家(優先出資者)への分配金には影響しません。つまり、投資家は優先して分配金を受け取れるため、極めて低いリスクで投資することができるのです。
もっとも、TATERU Fundingにおいて、これまで運用が終了したファンドでは元本割れになった例は無く、すべて予定利回りを達成しています。
「貯蓄から資産形成へ」。政府も資産形成を後押ししている新時代の今、あなたも安全・高利回りの「不動産投資型クラウドファンディング」で投資への第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。