FX ミセスワタナべ がメキシコペソに熱視線

FX ミセスワタナべ がメキシコペソに熱視線

外国為替証拠金(FX)取引で、メキシコペソへの関心がじわじわと高まっている。トランプ米大統領の発言に値動きが左右されやすい側面があるものの、相対的な金利の高さや少ない資金で取引を始められることが魅力となり、「ミセスワタナベ」と称される日本の個人投資家が熱い視線を送っている。

東京金融取引所が手掛けるFX「くりっく365」で、「メキシコペソ・円」の通貨ペアの5月の売買が18万9933枚となった。前年同月比で15.7%、前月比では34.9%も増え、「ユーロ・円」や「ニュージーランドドル・円」の取引数量を上回った。

メキシコペソが人気を集める理由の1つが政策金利が8.25%と高いことだ。新興国通貨の中でトルコの政策金利(24%)に及ばないとはいえ、世界景気の先行き不透明感からオーストラリアなど世界の中央銀行が相次いで利下げを決めるなか、高金利通貨として脚光を浴びている。金利収入に相当する「スワップポイント」を狙う日本の個人投資家にとって大きな魅力だ。

FXの取引をする際、差し入れる証拠金が少額で済むことも個人投資家にとって好都合だ。くりっく365では、2万円強の資金を用意すればメキシコペソ・円の取引を始めることができる。取引所FXに比べてより少額の資金で取引できる店頭FX会社も取り扱い通貨ペアの1つとしてメキシコペソ・円を加え始めている。このため、日本の個人投資家の中でもとりわけ「若年層から人気を集めている」(セントラル短資FXの水町淳彦市場業務部長)という。

もちろん、相場が大きく変動する危険性はつきまとう。トランプ米大統領が5月30日、メキシコからの輸入品全てに5%の追加関税を唐突に発表すると、メキシコペソは急落。一時対円で1ペソ=5.4円台に下落した。6月7日にトランプ氏が追加関税の延期を発表すると、5.6円台にまで回復したが、米政府の動向次第で価格が大きく上下するリスクは残る。

岡三オンライン証券の武部力也投資情報部長は当面、メキシコペソ人気が継続するとみる。注目材料の1つが今月27日にメキシコ中銀が発表する政策金利だ。「メキシコの株価が比較的堅調のため、利下げには踏み込まないだろう」(武部氏)との予想が多い。各国の中央銀行が金融緩和の姿勢を強めるなか高利回りが継続すれば、投資家の関心はより高まりやすい。一方、みずほ証券の山本雅文チーフ為替ストラテジストは米利下げ観測を受けてメキシコも利下げすると予想する。その場合でも「利下げが景気の支えとなるため、通貨高を後押しするだろう」とみていた。

ブログトップへ

お役に立てましたら、応援お願い致します!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。