日本株意外な底堅さ 弱気派も「半身」の買い

日本株意外な底堅さ 弱気派も「半身」の買い

22日の日経平均株価は小幅に続伸した。間もなく始まる10連休中に取引できないリスクが警戒されるなかでも、意外な底堅さをみせた。短期筋の様子見で市場全体の売買代金が減る一方、浮かび上がったのは出遅れた銘柄を買う中長期視点の投資家たちだ。相場上昇に追随せざるを得ない投資家が「半身」の買いに動いている。
「半導体や機械株などは多少持っておかないと今の相場についていけない。仕方なく持たざるを得ない」。ある国内運用会社のファンドマネジャーはため息をつく。
先週まで目立っていた主力の値がさ株の上昇は一服してきた。22日はファーストリテイリングが12営業日ぶりに反落。キーエンスも4営業日ぶりに下げた。
じり高が続く理由として浮かび上がるのは「これまでの株高に乗り遅れた投資家を中心とした割安株を買う動き」だ。象徴するのがPBR(株価純資産倍率)で約0.8倍の川崎汽船株。2019年3月期は1000億円の最終赤字となる見通しを公表。それでも20年3月期の業績回復を見越した買いが入る。株価は直近1カ月で2割上昇した。
割安株に目が向くのは「景気敏感株の日本株に意外な底堅さ」(外資系証券)があるためだ。英国の欧州連合(EU)からの離脱延期や中国景気の底入れ期待を背景に日経平均は2万2000円台を保つ。3月末まで9週連続で現物株を売り越していた海外勢も2週連続の買い越しに転じた。
主力株以外に資金が向かった結果、東証1部の売買高上位10社が占める「先導株比率」は10日時点の30.9%から低下してきた。幅広い銘柄を買う好循環にもみえるが、売買代金は低調だ。22日の東証1部の売買代金は節目の2兆円を下回る1兆6000億円強。約1年4カ月ぶりの低水準となった。出遅れ組も半身の構えを崩していない。
個別銘柄の買い材料をみても「打診的な買い」の様相が強い。22日は中長期投資家の動きに注目が集まり、追随するような買いが目立った。ジャスダック上場で冠婚葬祭の平安レイサービスが2%高。19日の取引終了後に提出した大量保有報告書で、米運用会社ダルトン・インベストメンツによる5%超の保有が判明したのがきっかけだ。
英シルチェスター・インターナショナル・インベスターズが中堅ゼネコン、奥村組の株を買い増したことも判明。株価は前週末から一時小幅に上げた。
弱気派が売り崩せない意外な要因もある。大型連休を巡る過去の経験則だ。大和証券が1985年末以降に35回あった5日以上の大型連休について連休明け初日の日経平均の動向を調べたところ、全体の4割で騰落率が2%以上となった。下落よりも上昇したケースがやや多いという。
市場では「連休後が本当の勝負どころ」との声も聞かれる。小さな材料に目を凝らしながら力を蓄える、というのが今の相場との向き合い方なのかもしれない。

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