LINE 初の営業赤字 今期300億円

LINE 初の営業赤字 今期300億円

LINEの2019年12月期の連結業績(国際会計基準)は、営業損益が300億円前後の赤字になりそうだ。前期は161億円の黒字で営業赤字は16年の上場以来、初めてになる。対話アプリ「LINE」の広告事業は好調だが、スマートフォン(スマホ)決済を中心に新規事業で先行投資が膨らむ見通しだ。
売上高にあたる売上収益は前期比で2割増となる2500億円前後になりそうだ。LINEのアプリに表示される広告やゲームなど「コア事業」の売上収益は1割超増えて2000億円前後になるとみられる。今後の成長分野と位置付ける「戦略事業」も増収の見通し。インターネット通販や、資産運用や保険などに事業領域が広がる金融サービスも押し上げる。
営業損益では費用の増加が重荷となる。主な投資先はスマホ決済で、導入店舗や利用者の増加を目指し、買い物時に付与するポイントなど販促費を積み増す。人件費や設備投資に伴う減価償却費も増える。スマホ決済では導入先を100万カ所に増やす目標を前期に掲げ、133万カ所まで増やした。今期の目標は国内外の月間利用者1000万人で、前期比で2倍以上になる。
スマホ決済などフィンテック分野への投資は今期がピークとなりそうだ。前期に新株予約権付社債(転換社債=CB)の発行で調達した約1480億円を使う。事業基盤を強化して、3年後(21年12月期)に戦略事業として営業黒字の確保を目指している。
前期の連結決算は営業黒字を確保したが、格安スマホやゲーム子会社の株式で248億円の評価益を計上していた。こうした一時的な利益を除けば営業赤字で、戦略事業だけみると349億円の営業赤字だった。今期の戦略事業の営業損益は600億円程度の赤字になりそうだ。
LINEは格安スマホのLINEモバイルや韓国の写真アプリ会社スノーなどを持ち分法適用会社としている。こうした関連会社で発生する損失は最終損益に影響する。LINE単体としての税金費用もあり、連結ベースの最終損益は500億円前後の赤字(前期は37億円の赤字)になる可能性がある。

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