レオパレス 439億円赤字 4~12月最終

レオパレス 439億円赤字 4~12月最終

施工不良の問題が響いてレオパレス21の業績が悪化している。8日発表した2018年4~12月期連結決算は、最終損益が439億円の赤字(前年同期は128億円の黒字)だった。同社がこの期間に計上する赤字額としては過去最大。補修工事の費用負担などを見込んで損失引当金を大幅に積み増した。トラブルの影響で入居率の低下が続いており、本業の「稼ぐ力」も落ち込んでいる。
最終赤字は7年ぶり。過去に手掛けたアパートで施工不良が発覚し、補修工事の費用や今後の引っ越し代の負担を見込んだ引当金など434億円を特別損失として計上した。アパートの売却損なども発生して特別損失は合計510億円にのぼり、自己資本は18年12月末時点で1069億円と1年前から32%減少した。
売上高は前年同期比2%減の3763億円、営業利益は65%減の65億円だった。主力の賃貸事業が落ち込んだ。レオパレスは主に地主から賃貸アパートの建築を受注し、完成後に物件を一括で借り上げて入居者に転貸する「サブリース」の大手事業者。賃貸管理戸数は57万戸で、物件のオーナーに支払わなければならない賃料が月約250億円にのぼる。
アパートの入居率は18年12月末時点で85%と、1年前から4ポイント低下。期中平均では89%で1ポイント弱の低下だった。同社は18年春、アパートの一部で界壁と呼ぶ屋根裏の部材が未設置であることが発覚し、過去に施工した全3万9085棟を調査している。1月28日時点の調査結果によると、これまでに不備の有無を判定した1万2364棟のうち、86%で何らかの不備が見つかった。
不備のある物件は補修工事完了まで入居者の募集を停止している。このため調査が進むにつれて、アパートの空き部屋が増えている。工事完了後、行政機関との調整で募集再開に時間がかかっている例もあるという。
アパートの建築事業も苦戦した。18年4~12月期の部門別の営業損益は26億円の赤字(前年同期は8億円の黒字)だった。大都市圏では建築事業者間で受注競争が激化している。金融機関が投資用不動産向けの新規融資に慎重になっているのも響いた。
入居者が減っている影響もあって、本業に伴う現金の出入りを示す「営業キャッシュフロー」は73億円のマイナス(前年同期は74億円のプラス)となり、現預金は18年12月末で892億円と1年前から7%減った。資金が不足する場合は自社で保有する物件を売却して対応する方針だ。
19年3月期通期では380億~400億円の最終赤字を見込む。最終赤字は8年ぶり。予想数値に幅があるのは期中に入居募集を再開できる戸数が不明なためだ。
レオパレス株は8日、朝方から売り注文が殺到し、取引が成立しない状態が続いた。大引けでは制限値幅の下限(ストップ安水準)となる前日比100円(19%)安の415円で一部は売買が成立した。

ブログトップへ

お役に立てましたら、応援お願い致します!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。