今日の株式 一進一退か 米株高支え 新興市場の動きに警戒

今日の株式 一進一退か 米株高支え 新興市場の動きに警戒

30日の東京株式市場で日経平均株価は一進一退か。29日の米株式相場の上昇で、中国の景気減速懸念を受けた企業収益悪化への過度な警戒感はひとまず和らいでいる。半面、新興企業向け市場ではこのところ人気化していた創薬ベンチャーのサンバイオ(マザーズ、4592)の試験不調が前日に発表され、バイオ株やマザーズ指数が急落する可能性が高い。個人投資家の売りが東証1部にも波及することも想定される。米連邦公開市場委員会(FOMC)や米中の閣僚級による貿易協議の結果を見極めたいとして、様子見の雰囲気も広がりやすいだろう。

29日の米株式市場で米ダウ工業株30種平均は反発し、前日比51ドル74セント高の2万4579ドル96セントだった。製薬のファイザーなど2018年10~12月期決算が好調だった銘柄の買いが全体を押し上げた。中国の景気減速への不安を背景にした売りには一服感が出たもようだ。一方、FOMCや米中貿易協議などの重要イベントを控え、上値を追う動きは限られた。今回のFOMCでは追加利上げは見送られるとの見方が多数を占めるが、保有資産縮小の早期打ち止め観測が浮上するなか、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言内容に市場の関心が集まっている。

米アップルが29日夕(現地時間)に発表した2018年10~12月期決算は、中国でのスマートフォン(スマホ)「iPhone」販売減を受けて9四半期ぶりの減収減益だった。ただ特別項目を除いた1株利益は市場予想をわずかに上回り、時間外取引でアップル株は上昇している。アップルが年初に売上高予想を下方修正したのをきっかけに大幅安となった太陽誘電(6976)や村田製(6981)など、アップル関連とされる銘柄にあらためて売りが膨らむ展開にはなりにくそうだ。

新興企業向け株式市場の動きには注意が必要だ。サンバイオは29日、大日本住友(東証1部、4506)と共同で開発している慢性期脳梗塞を対象にした再生細胞医薬品の臨床試験の速報結果で「主要評価項目を達成できなかった」と発表した。発表を受けてサンバイオ株は29日夕の私設取引で急落し、東証マザーズ指数先物には売買を一時停止するサーキットブレーカーが発動した。30日の新興市場では同社株を含めバイオ関連株全体に売りが広がり、マザーズ指数の急落につながると警戒されている。投資余力の低下した個人の売りが東証1部の銘柄にも広がれば、相場全体を下押ししそうだ。

英議会は29日、英国の欧州連合(EU)離脱協定案をめぐり、3月末の離脱時期の延期を求める修正案を反対多数で否決した。外国為替市場ではポンドが主要通貨に対して一時下落した。離脱問題への先行き不透明感は晴れないが、離脱延期に対する思惑も依然として根強く、いまのところ投資家が株売りを急ぐ要因にはなっていないようだ。

29日のシカゴ市場で日経平均先物3月物(円建て)の清算値は2万0620円と前日比45円高で終えた。一方、前日の日経平均の終値(2万0664円)は下回った。

30日は国内でシャープ(6753)やOLC(4661)などが18年4~12月期の決算を発表する。米国でもフェイスブックやマイクロソフトなどの決算発表がある。

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