地銀の不正が相次いだ18年 不正融資や現金着服など約30件

地銀の不正が相次いだ18年 不正融資や現金着服など約30件

2018年は地方銀行を中心に金融機関の不祥事が目立った。北から南まで全国の地銀で発覚した事件は約30件。特に多かったのが現金の着服や流用といった、信用商売の銀行員にあるまじき金銭に絡んだ事件で逮捕者も出た。人員削減などコストの見直しを背景に不正行為への抑止が効きにくくなっている可能性がある。信用が生命線である銀行にとって経営を揺さぶりかねない由々しき問題といえる。
都内を中心に業務展開するきらぼし銀行では7月、巨額の現金着服が発覚した。石神井支店(東京・練馬)に勤めていた30代の行員が顧客から預かったお金を不正に引き出していた。当初、約3億7500万円とした金額は後に6億7900万円まで増えた。
同じく都内を地盤とする東日本銀行では、不当な手数料を顧客から取るといった不適切な融資が多くの支店で横行していた。金融庁が検査で把握し、業務改善命令を出した。香川県を地盤とする百十四銀行では、会食の場で取引先による女性行員への不適切行為を制止できなかったとして渡辺智樹会長が引責辞任するに至った。スルガ銀行が起こした投資用不動産向けの不正融資は役職員の暴走を防げなかったとして、創業家の会長、社長ら主要な役員が引責辞任する事態に発展した。
超低金利の長期化に加え、地方では過疎や高齢化が進む。地銀の経営環境が厳しさを増すなかで、将来の生き残り戦略を描くだけでなく、企業統治(ガバナンス)の立て直しも19年の大きな課題になる。

お役に立てましたら、応援お願い致します!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。