ソフトバンク 19日上場 証券各社は背水の陣 応募倍率2倍弱

ソフトバンク 19日上場 証券各社は背水の陣 応募倍率2倍弱

日本最大の新規株式公開(IPO)、ソフトバンク(SB)の東証1部上場が19日に迫り、投資家による購入申し込みが14日締め切られた。売り出し額が最大2兆6千億円と巨額な上、投資家の需要積み上げ期間中にはタイミングの悪い出来事も相次いだ。国内の証券会社は「背水の陣」で販売に臨んだが、応募倍率は2倍弱と過去の大型IPOに比べ低くなった。
「なんとか売り切った」。大手証券のIPO担当役員は胸をなで下ろす。既存顧客だけでは到底さばききれず、若手を中心に営業員の多くが新規顧客の開拓に奔走した。休眠口座で取引実績のない顧客にも電話をかけ、あの手この手で需要積み上げに取り組んだ。
だが、この間に吹いた逆風に証券各社は肝を冷やした。まずブックビルディング期間(3~7日)の6日にSBが起こした大規模な通信障害。4時間半にわたり全国でSBの携帯電話がつながらなくなった。「初めてIPOに参加する投資家の中には『そんな会社の株を買って大丈夫か』と不信感を持った人もいた」(国内運用担当者)
次に浮上したのが、SBと提携関係にある中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)を巡る米中間のあつれきだ。神奈川県在住の33歳男性は「今後、中国製の基地局設備を使わないならば、設備投資見通しも変わる。公開価格1500円の妥当性に疑念を抱いた」と、5千株出していた注文をキャンセルした。
主幹事証券の一角、SBI証券によるドタバタも話題になった。
「いつの間にか当選株数が増えた」「こんなに買えないから辞退する」――。ツイッター上にはSBI経由で申し込んだ顧客の書き込みが相次いだ。最初に当選株数が伝えられたのは10日。その時点で例えば千株申し込んだが当選は100株と伝えられた投資家に対し2日後に「実は300株当選」というような訂正が送られてきたという。
SBIは「当選株数を増やしたり、補欠者を繰り上げ当選させたりはしていない」と、単なるミスだと説明する。だが、ネット上では「(キャンセルで)さばききれない量が残ったのでは」と勘繰る声も聞かれた。
SBIは14日「割り当て分の販売を完了した」と発表。主幹事団も同日、売り出し額に対する投資家の需要は2倍弱だったと明らかにした。ただ、応募倍率は過去の大型案件に見劣りする。資本市場情報のキャピタル・アイによると、今年6月上場のメルカリは45倍、リクルートホールディングスは約8倍だった。
上場後の値動きに警戒感も出ている。過去1年以内にIPOした銘柄の値動きを示す「IPOインデックス」は日経平均株価が年初来高値を付けた10月上旬から約2割下落。個人は慎重姿勢を強めており、巨額上場受け入れに余力ある状態ではない。19日の初値とその後の値動きに注目が集まる。

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