<EU>英離脱協定、正式合意へ 反発スペインとも妥結

<EU>英離脱協定、正式合意へ 反発スペインとも妥結

欧州連合(EU)は25日にブリュッセルでEU臨時首脳会議を開き、英国の離脱の条件を定めた協定案などに正式合意する。

英国の離脱を約4カ月後に控え、交渉は大きな節目を迎える。直前にEU加盟国のスペインが合意案での英領ジブラルタルの扱いを巡って強硬に反発するなどEU内で足並みの乱れが表面化し、首脳会議の開催が危ぶまれたが、24日午後の英国、EUとスペインの間の協議で妥結した。

英・EUはこれまでの交渉で、双方の市民の権利の保障など離脱の条件を定めた585ページの「離脱協定」と、将来の関係の大枠を示す「政治宣言」の各草案に暫定的に合意した。25日の首脳会議では、英国と残りの27加盟国の間で正式に合意し、今後は双方の議会にはかる手続きに進むことを目指している。

しかし23日、英国を除く27加盟国の首脳補佐役の会合で、スペインが現状のままでは合意できないとの方針を伝えた。理由はスペイン南端の半島にある英領ジブラルタルの扱いだ。ジブラルタルの領有権を主張しているスペインは、今後の英国とEUの将来の通商関係を巡る協議ではジブラルタルの問題を扱わず、英・スペインの2国間で協議することへの保証を求めた。

スペインのサンチェス首相は、合意の前提にジブラルタル問題の解決があるとの姿勢を崩さず、調整が難航した場合は首脳会議が行われない可能性も示唆していた。24日午後に英国が提示した条件についてEUのトゥスク欧州理事会常任議長(EU大統領)、ユンケル欧州委員長がそれぞれサンチェス氏と電話協議し、妥結に至った。トゥスク氏はその後、27加盟国の首脳に送付した招待状で、合意案の正式承認を勧告した。

2016年6月の国民投票でEU離脱方針が決まった英国は17年3月にEU側に離脱を正式に通告し、2年を限度とする離脱交渉をスタート。今月ようやく「離脱協定」と「政治宣言」の暫定合意にこぎつけた。ただ、首脳会議で正式合意しても、英議会で承認される見通しはたたない。英議会は野党・労働党だけでなく、与党・保守党内の離脱強硬派にも合意案への反発が強いためだ。議会承認できずに19年3月29日の離脱日を迎えた場合、合意事項はすべて白紙に戻り、ルールのない無秩序な離脱で市民生活や経済が混乱する恐れがある。

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