新型コロナショック カンフル剤を投入 FRB 再び大幅利下げの公算
米連邦準備理事会(FRB)は17~18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、再び大幅な利下げに踏み切る可能性が出ている。新型コロナウイルスの感染拡大によって、世界で「1強」とされた米経済にも景気後退懸念があるためだ。企業の資金繰り環境は厳しさを増しており、コマーシャルペーパー(CP)の買い取りなど緊急措置を発動する可能性もある。
3日に0・5%の緊急利下げをしたばかりだが、パウエル議長は「景気動向を見極めて適切に行動する」と、追加緩和を視野に入れてきた。先物市場は追加利下げを100%織り込んでいる。
政策金利は1・00~1・25%と既に低水準だが、ゴールドマン・サックスはさらに1%の大幅利下げに踏み切ると予測する。通常の利下げ幅は0・25%だが、米株式相場は大幅に調整しており、事実上のゼロ金利政策の復活が欠かせないとの見方だ。
JPモルガン・チェースは12日、新型コロナの景気悪化リスクを深刻にとらえ、1~3月期の米経済成長率が2%のマイナス、4~6月期も3%のマイナスに転落するとの予測を発表した。
米経済は2009年7月以降、過去最長の景気拡大局面が続く。20年も2%前後の底堅い伸びが続くと予測されてきたが、新型コロナの感染者は13日時点で2100人を超え、直近3日で約3倍になった。11日にはトランプ政権が欧州からの入国禁止を決断し、米経済活動の一段の下押しが避けられなくなった。
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