新型コロナの世界的感染拡大を警戒 今日の株式 続落か
27日の東京株式市場で日経平均株価は続落か。フランスやイタリアなど欧州市場で26日、主要な株価指数は上昇したとはいえ、ブラジルで初めて新型コロナウイルスの感染者がみつかり、世界的な感染拡大への警戒は重荷になる。東京市場でも運用リスクを避ける動きが広がりやすい。売り一巡後は個人投資家などによる押し目買いが入って下げ渋る場面もありそうだが、軟調な地合いが続きそうだ。市場では前日終値である2万2426円に比べ370円程度安い2万2050円が下値メドになるとの声があった。
26日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5日続落した。前日比123ドル安の2万6957ドルで終え、昨年10月下旬以来の2万7000ドル割れとなった。連日の大幅安の後とあって自律反発狙いの買いが先行したが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を嫌気した売りに押された。
27日早朝の大阪取引所の夜間取引で日経平均先物3月物は2万2250円と、前日の清算値(2万2330円)を80円下回った。外国為替市場では円相場が1ドル=110円台前半と、前日17時時点からほぼ横ばいで推移している。
新型コロナウイルスによる肺炎が猛威を振るい、リスク資産に向かっていた投資マネーの逆回転が続く。日本政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議は「これから1、2週間が(感染が)急速に進むか収束できるかの瀬戸際となる」との見解を公表している。市場では「投資家にとって悪材料出尽くしとの見方になりづらく、当面は株価の大幅回復は見込みにくい」との声が聞かれた。
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国内では片岡日銀審議委員が滋賀県金融経済懇談会であいさつする。海外では、2019年10~12月期の米実質国内総生産(GDP、改定値)や、米新規失業保険申請件数(週間)が発表になる。米ビヨンド・ミートが19年10~12月期決算を公表する。