今日の東京円 続落し112円台前半で底堅い 堅調な米景気受けドル買い
21日の東京外国為替市場で円相場は1ドル=112円台前半で底堅く推移しそうだ。米景気の堅調さを手掛かりに前日の海外市場では一時112円23銭とほぼ10カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けた。きょうの東京時間でも円売りが先行しそうだが、2019年の安値である112円40銭が目先の節目として意識されている。週末とあって持ち高調整の円買い・ドル売りも入りやすく、円の支えとなるだろう。
20日のニューヨーク外国為替市場で円相場は1ドル=112円05~15銭と、同日の東京市場の17時時点と比べて37銭の円安・ドル高だった。2月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数や1月の米景気先行指標総合指数が市場予想を上回り、米景気の堅調さを意識したドル買いが続いた。新型肺炎の感染拡大が日本経済を冷やすとの懸念が円売りを促した面もあった。
きょうの東京時間もこの流れを引き継ぎ、円売り・ドル買いが先行するだろう。もっとも、円の対ドル相場は10カ月ぶりの安値圏にある。国内では3連休を控えた週末とあって持ち高を一方向に傾ける動きは限られそうだ。市場では「国内輸出企業の円買い・ドル売りがどこまで入るかに注目したい」(外資系証券の為替担当者)との声があった。
欧州ではユーロ圏をはじめ欧米各国・地域の2月の購買担当者景気指数(PMI)速報値が発表になる。2月分は新型肺炎の影響をある程度織り込んでいるとみられ、市場予想では総じて前月から弱含むとの見方が目立つ。市場予想以上の落ち込みとなればリスク回避の円買いを誘うだろう。米国では米連邦準備理事会(FRB)のクラリダ副議長がパネル討議に参加する。
国内では総務省が1月の全国消費者物価指数(CPI)を公表し、厚生労働省は19年12月と19年の毎月勤労統計確報値を発表する。いずれも相場への影響は限られるとの見方が多い。
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